SUMMER 2025 ONLINE
8月
C
ルネ・サージェント
ムーラン・ド・ラ・ギャレット
油彩、15x10cm
D
ウィリアム・クルックシャンク(1480-1922)
青色卵のある静物
油彩 19x13cm(楕円)
E
オーガスタス・E・マルレディ(1844-1904)
街の道化師
油彩 46.5x31cm
F
シャルル=フェルナン・セラマノ(1829-1909)
夕暮れ
油彩 81x65cm
G
デヴィッド・ジェームズ(1860-1904)
コーンウォール海岸の波
油彩 77x62cm
H
ヨーゼフ・マンスフェルト(1819-1894)
卓上の静物
油彩、31x25cm
I
ジェームス・B・パイン(1800-1870)
出帆
油彩 48.5x79.5cm
J
ナルシス=ヴィルジル・ディアズ・ド・ラ・ペーニャ(1807-1876)
ヴィーナスと天使
油彩 67.5x39.5cm
K
ポール・デジレ・トロイユベール(1829-1900)
水辺の釣り人
油彩 32x46.5cm
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A ルーベンス・サントロ
Rubens Santoro (1859-1942)
イタリアの街景、海景、画家。彫刻家のジョバンニ=バティスタ・サントロを父としてモングラッサーノに生まれる。はじめは父の許で描画法を学び,次いでD.モッレッリのアトリエに入る。その後ナポリ美術アカデミーで学んだ。サントロの情熱的な創作意欲は、光り輝くベニスの街景とナポリ市民の日常的な光景とに向けられた。また、幅広い活躍は、ベニスをはじめ、ナポリ、ローマ、トリノ、パリ、ロンドン・ロイヤルアカデミー、パリ・サロンなど国際的に知られる。1896年名誉賞受賞。
現在、シンシナシティ、トリノ等の美術館に作品収蔵。
B ウィリアム・アドルフ・ブーグロー
William Adolph Bouguereau(1825-1905)
フランスの歴史、神話、風俗、寓意、肖像、水彩画家。1846年パリ国立美術学校に入り、1850年同校のローマ賞コンクールでグランプリを受賞、ローマのヴィラ・メディチに留学した。この4年間の滞在ではルネサンス期の巨匠を研究、画業の基礎を築いた。1855年万国博覧会で銀賞、1857年パリ・サロンで金賞、1859年レジオンドヌール勲章シュヴァリエを受章、1876年美術アカデミー会員、同年レジオンドヌール勲章オフィシェを受章、1881年フランス芸術家協会会長に就任。神話や寓意をテーマにした生命感と美意識にあふれた魅惑的な人物表現によりフランス内外で人気を博した。また指導者としても数々の業績を残しサロンの大家として名声を博した。
現在、作品はルーブル美術館、オルセ美術館をはじめアムステルダム、バーミンガム、モントリオールなどの美術館に収蔵されている。
C ルネ・サージェント
Rene Sargent
フランスの画家。19世紀後半から20世紀初頭にかけて制作。本作品の裏面には1933年パリ・モンマルトル、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの書き込みがある。
Ⅾ ウィリアム・クルックシャンク
William Cruickshank (1848-1922)
イギリスの静物、風俗画家。1866年から1890年にかけてロイヤル・アカデミー、王立芸術家協会、新水彩画協会等の定期展に出品した。花や果物、鳥の巣などをモティーフとした画面構成と色調は、イギリスのヴィクトリア時代に特有なスタイルと雰囲気を伝えている。静物画家のW・H・ハントを信奉し、その作風もハントに近く、クルックシャンクの作品の多くは小品であった。
現在、ハリス、プレストン美術館等に作品が収蔵されている。
E オーガスタス・E・マルレディ
Augustus Edwin Mulready(1844-1904)
イギリスの風俗画家。はじめはサウス・ケンジントン・スクールで学び次いでロイヤル・アカデミー美術学校に学んだ。1863年から1880年にかけてロイヤル・アカデミーの定期展に出品を続け、リバプール・ウォーカー美術館、ハノーバーギャラリーなどで展覧した。マルレディは、ケント州クランブロックで夏の間、制作のために画家たちが集合したクランブロック・コロニーのメンバーとして活躍した。ここでは、テーマの主体は「子供たち」の日常生活であった。彼らはロンドンの街中で遊ぶ子供たち、花売りや新聞売りの少女、わんぱくな少年たち、貧しい子供の姿などヴィクトリア時代の世相を反映する子供たちの風俗を余すところなく観察し子供に特有な快活さ、無邪気さ、悲惨な姿など描き続けた。マルレディは、クランブロック・コロニーの中心画家として、もっぱら子供をテーマに制作した。
F シャルル=フェルディナン・セラマノ
Sharles-Ferdinand Ceramano(1829-1909)
ルギーの風俗、風景、動物画家。バルビゾン派最後の世代。バルビゾン派画家シャルル・ジャックのアシスタントを務めながら描画法を学んだ。
バルビゾンの村で40年余り制作、フランス芸術家協会の定期展に1893年、1895年、1897年出品した。その作品は、森の景色や羊の群れ、羊小屋の内部の様子など、身近な主題を見ることの意味を確かめながら誠実に描かれた。
現在、ツーロン等の美術館に作品が収蔵されている。
G デヴィッド・ジェームズ
David James (1860-1904)
イギリスの海景画家。1881年から1898年にかけてロイヤル・アカデミー、バーミンガム王立芸術家協会等の定期展に出品。精緻な観察力と天性の描写力で臨場感に溢れた海の情景を描きつづけた。ジェームズは画面いっぱいに「波」を描く構図を好んで描いたが、それらの作品は当時からロンドンやニューヨークの愛好家から支持を受け、「波のジェームズ」の愛称で親しまれている。作品の多くは、コーンウォールとシリー諸島で描かれた。
現在、グリニッジ国立海事博物館等に作品が収蔵されている。
H ヨーゼフ・マンスフェルト
Josef Mansfeld(1819-1894)
オーストリアの風俗、肖像、静物画家。1819年ウィーンに生まれる。彫刻家として知られたヨーゼフ・ゲオルク・マンスフェルトの孫。ウィーンの国立美術アカデミー付属学校に学ぶ。ミニアチュールに興味を持ち、装飾的で細密な表現と豊かな色彩を組み合わせた画面は評判を得た。特に静物画ではティーポットやワイングラス、カップ&ソーサなど気に入った題材は繰り返し作品に登場させた。生涯にわたりウィーンで過ごした。
I ジェームズ・B・パイン
James Baker Pyne (1800-1870)
イギリスの風景、水彩画家。ブリストルに生まれる。1835年ロンドンに移り、ロイヤル・アカデミー、英国美術院、王立芸術家協会、新水彩画家協会等の定期展に出品。1841年王立芸術家協会副会長に選出された。1846年からスイス、ドイツ、イタリアを回る。彼がしばしば愛用したペール・イエローは外光派的な画面を作りあげた。ヴィクトリア&アルバート美術館には制作時に残した備忘録が収蔵されている。
現在、ブリストル、バーミンガム、リバプール、シドニー、ヴィクトリア&アルバート、テートブリテン美術館に作品が収蔵されている。
J ナルシス=ヴィルジィール・ディアズ・ド・ラ・ペーニャ
Narcisse-Virgile Diaz De La Pena (1807-1876)
フランスの風景画家、バルビゾン派。両親共スペイン人。初め陶器の絵付けをしていたが、1830年頃から画家として頭角を現しネオロココ風の雅宴画(フェート・ギャラント)を描いて、文学者テォフィル・ゴーティエ周辺のロマン主義者達に支持された。その後、バルビゾン派の画家達と交際するようになり、好んでフォンテンブローの森を訪れて、木立や下草が光を受けて輝くさまを素早く即興的な技法で描き上げた。
現在、ボストン、グラスゴー、ロンドン(ナショナル・ギャラリー、テート)、ニューヨーク(メトロポリタン)、パリ(オルセー)等の美術館に作品が収蔵されている。
K ポール・D・トロイユベール
Paul Desire Trouillebert (1829-1900)
フランスの風景、風俗、肖像画家。パリに生まれる。パリ国立美術学校に入り、エベールとジャラベール師事。1865年パリ・サロンにデビュー、以後1880年まで出品を続けた。彼の主題は風景、風俗、肖像、歴史、裸婦など多岐にわたったが、1880年以降は風景画に専心した。中でも風景作品は、主題や画風がコローの作品とよく似ていたために、しばしば混同される。中東の風物から取材したオリエンタリスムの作品も描いた。
現在、ニース、ミュルーズ、リベレツ、ソミュール、パリ・オルセー美術館等に作品が収蔵されている。