19世紀ヨーロッパ絵画 美術波 オンライン

AUTUMN 2025 ONLINE

10月

C

ポール・J・ライエンデッカー(1842-1898)

庭園にて

油彩 35x28cm

D

E.A.ヒグソン

ロイヤルアルバートホールの合唱隊-1932

水彩 21.5x15cm

E

オーガスタス・E・マルレディ(1844-1904)

街の道化師

油彩 46.5x31cm

F

シャルル=フェルナン・セラマノ(1829-1909)

夕暮れ

油彩 81x65cm

G

デヴィッド・ジェームズ(1860-1904)

コーンウォール海岸の波

油彩 77x62cm

H

アントワーヌ・A・ブーヴァール(1870-1955)

ベニスの内運河

油彩 65x50.5cm

I

エディス・フィッシャー

レンジャクとベリー

油彩 25.5x30.5cm

J

ナルシス=ヴィルジル・ディアズ・ド・ラ・ペーニャ(1807-1876)

ヴィーナスと天使

油彩 67.5x39.5cm

K

カミーユ・フェルマネン

道の辺

油彩 16x13.5cm

在庫作品の資料請求、ご高覧、価格、販売につきましては、お問い合わせください

掲載作家略歴

A ポール・D・トロイユベール
Paul Desire Trouillebert (1829-1900)
フランスの風景、風俗、肖像画家。パリに生まれる。パリ国立美術学校に入り、エベールとジャラベール師事。1865年パリ・サロンにデビュー、以後1880年まで出品を続けた。彼の主題は風景、風俗、肖像、歴史、裸婦など多岐にわたったが、1880年以降は風景画に専心した。中でも風景作品は、主題や画風がコローの作品とよく似ていたために、しばしば混同される。中東の風物から取材したオリエンタリスムの作品も描いた。
現在、ニース、ミュルーズ、リベレツ、ソミュール、パリ・オルセー美術館等に作品が収蔵されている。

B ウィリアム・アドルフ・ブーグロー
William Adolph Bouguereau(1825-1905)
フランスの歴史、神話、風俗、寓意、肖像、水彩画家。1846年パリ国立美術学校に入り、1850年同校のローマ賞コンクールでグランプリを受賞、ローマのヴィラ・メディチに留学した。この4年間の滞在ではルネサンス期の巨匠を研究、画業の基礎を築いた。1855年万国博覧会で銀賞、1857年パリ・サロンで金賞、1859年レジオンドヌール勲章シュヴァリエを受章、1876年美術アカデミー会員、同年レジオンドヌール勲章オフィシェを受章、1881年フランス芸術家協会会長に就任。神話や寓意をテーマにした生命感と美意識にあふれた魅惑的な人物表現によりフランス内外で人気を博した。また指導者としても数々の業績を残しサロンの大家として名声を博した。
現在、作品はルーブル美術館、オルセ美術館をはじめアムステルダム、バーミンガム、モントリオールなどの美術館に収蔵されている。

C ポール・J・ライエンデッカー
Paul Joseph Leyendecker (1842-1898)
フランスの風俗、風景画家。歴史画家のJ・ライエンデッカーを父にパリに生まれる。はじめは父のもとで絵画技法を学ぶ。次いで美術アカデミーの大家J-L・ジェロームやE・シニョルに師事した。1865年から1891年にかけてパリ・サロンに出品。中東などの異国の風物、歴史を描いたオリエンタリスムの画家としても知られる。
現在、ブリュージュ等の美術館に作品が収蔵されている。

Ⅾ E・A・ヒグソン
E. A. Higson
イギリスの画家。本作はハード・ボードの上に絹を張り、水彩画で描かれている。絹には地塗りが施され、絵画による描出を容易にしている。裏面には書き付けがあり、ロイヤルアルバートホールでのウェールズ合唱隊・1932年と記されている。

E オーガスタス・E・マルレディ
Augustus Edwin Mulready(1844-1904)
イギリスの風俗画家。はじめはサウス・ケンジントン・スクールで学び次いでロイヤル・アカデミー美術学校に学んだ。1863年から1880年にかけてロイヤル・アカデミーの定期展に出品を続け、リバプール・ウォーカー美術館、ハノーバーギャラリーなどで展覧した。マルレディは、ケント州クランブロックで夏の間、制作のために画家たちが集合したクランブロック・コロニーのメンバーとして活躍した。ここでは、テーマの主体は「子供たち」の日常生活であった。彼らはロンドンの街中で遊ぶ子供たち、花売りや新聞売りの少女、わんぱくな少年たち、貧しい子供の姿などヴィクトリア時代の世相を反映する子供たちの風俗を余すところなく観察し子供に特有な快活さ、無邪気さ、悲惨な姿など描き続けた。マルレディは、クランブロック・コロニーの中心画家として、もっぱら子供をテーマに制作した。

F シャルル=フェルディナン・セラマノ
Sharles-Ferdinand Ceramano(1829-1909)
ルギーの風俗、風景、動物画家。バルビゾン派最後の世代。バルビゾン派画家シャルル・ジャックのアシスタントを務めながら描画法を学んだ。
バルビゾンの村で40年余り制作、フランス芸術家協会の定期展に1893年、1895年、1897年出品した。その作品は、森の景色や羊の群れ、羊小屋の内部の様子など、身近な主題を見ることの意味を確かめながら誠実に描かれた。
現在、ツーロン等の美術館に作品が収蔵されている。

G デヴィッド・ジェームズ
David James (1860-1904)
イギリスの海景画家。1881年から1898年にかけてロイヤル・アカデミー、バーミンガム王立芸術家協会等の定期展に出品。精緻な観察力と天性の描写力で臨場感に溢れた海の情景を描きつづけた。ジェームズは画面いっぱいに「波」を描く構図を好んで描いたが、それらの作品は当時からロンドンやニューヨークの愛好家から支持を受け、「波のジェームズ」の愛称で親しまれている。作品の多くは、コーンウォールとシリー諸島で描かれた。
現在、グリニッジ国立海事博物館等に作品が収蔵されている。

H アントワーヌ・A・ブーヴァール
Antoine Auguste Bouvard (1870-1955)
フランスの風景画家。イゼールに生まれる。パリ美術学校でC.デュファスのもとで絵画と建築を学ぶ。はじめは建築関係の仕事に従事し、セーヌ河の整備やモーランド大通り、労働組合センターの建設でディレクターを勤めたが、フランスの著名な風景画家フェリックス・ズィアン(1820-1911)に心酔していたブーヴァールは画業を志し、南フランス各地を回り制作を続けた。次いで、ベニスを描いたズィアンの影響から当地を描くようになり、ベニスの黄金の光と輝き、建物の構成などに個性的な臨場感を生みだした。彼のベニス風景作品は画家としての地歩を決定づけ、もっとも人気のある主題として知られている。

I エディス・フィッシャー
Edith Fisher
イギリスの女流風景、水彩画家。1896年からサリー州ウェイブリッジに住み、1925年にはロンドンに移った。おもに1894年から1926年にかけてロンドン・ロイヤル・アカデミー、リバプール・ウォーカー美術館、王立水彩画家協会等の定期展に作品を発表した。フィッシャーの作品には、19世紀英国ヴィクトリア時代に特有な雰囲気や市民社会の規範といった美意識が色濃く反映されている。

J ナルシス=ヴィルジィール・ディアズ・ド・ラ・ペーニャ
Narcisse-Virgile Diaz De La Pena (1807-1876)
フランスの風景画家、バルビゾン派。両親共スペイン人。初め陶器の絵付けをしていたが、1830年頃から画家として頭角を現しネオロココ風の雅宴画(フェート・ギャラント)を描いて、文学者テォフィル・ゴーティエ周辺のロマン主義者達に支持された。その後、バルビゾン派の画家達と交際するようになり、好んでフォンテンブローの森を訪れて、木立や下草が光を受けて輝くさまを素早く即興的な技法で描き上げた。
現在、ボストン、グラスゴー、ロンドン(ナショナル・ギャラリー、テート)、ニューヨーク(メトロポリタン)、パリ(オルセー)等の美術館に作品が収蔵されている。

K カミーユ・フェルマネン
Camille Vermanen
オランダの風景画家。19世紀にはオランダ風景画家の多くが地方色にあふれた主題を求めて各地に取材した。フェルマネンは都会的な価値観と一線を画した自然主義的な画風を身につけた。その画面ではヤン・ファン・ホイエンをはじめとする17世紀オランダ風景画の伝統がいきづいている。

19TH CENTURY EUROPEAN PAINTINGS bijutuha O N L I N E