19世紀ヨーロッパ絵画 美術波 オンライン

WINTER 2025 ONLINE

12月

C

ヘンリー・ジャッサム(1816-1869)

せせらぎで

水彩 42.5x31cm

D

E.A.ヒグソン

ロイヤルアルバートホールの合唱隊-1932

水彩 21.5x15cm

E

S・フィッチ

花束と苺のある静物

油彩 63x54cm

F

ジョージ・ヴィンセント(1796-c.1836)

森の中の陽だまり

油彩 127x101.5cm

G

セルキス・ディラニアン(1860-1900)

人形遊び

油彩 67.5x39.5cm

H

アントワーヌ・A・ブーヴァール(1870-1955)

ベニスの内運河

油彩 65x50.5cm

I

エディス・フィッシャー

レンジャクとベリー

油彩 25.5x30.5cm

J

アレクサンドル・R・ヴェロン(1826-1897)

遠くの陽光

油彩 80x116cm

K

カミーユ・フェルマネン

道の辺

油彩 16x13.5cm

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掲載作家略歴

A ポール・D・トロイユベール
Paul Desire Trouillebert (1829-1900)
フランスの風景、風俗、肖像画家。パリに生まれる。パリ国立美術学校に入り、エベールとジャラベール師事。1865年パリ・サロンにデビュー、以後1880年まで出品を続けた。彼の主題は風景、風俗、肖像、歴史、裸婦など多岐にわたったが、1880年以降は風景画に専心した。中でも風景作品は、主題や画風がコローの作品とよく似ていたために、しばしば混同される。中東の風物から取材したオリエンタリスムの作品も描いた。
現在、ニース、ミュルーズ、リベレツ、ソミュール、パリ・オルセー美術館等に作品が収蔵されている。

B ジョルジョ・ルッケージ
Giorgio Lucchesi(1855-1941)
イタリアの静物、風景、人物画家。ルッカ美術アカデミーに入り、ルイジ・ノルフィーニに師事。1878年フィレンツェで初めて展覧会に出品した。いご、ローマ、トリノ、リボルノ、ミラノ、ヴェネツィア、ミュンヘン、パリなど各地で発表した。1895年ローマ万博、1897年と1899年ヴェネツィア・ビエンナーレ、1906年ミラノ万博に出品した。第一次世界大戦後、公式の場での発表を停止。ルッカ美術アカデミー会員。描く対象を凝視して描いた鋭い写実と趣味性に富んだ作品で知られる。
現在、ローマ国立近代美術館、ルッカ市立美術館等に作品が収蔵されている。

C ヘンリー・ジャッサム
Henry Jutsum (1816-1869)
イギリスの風景画家。ロンドンに生まれる。1839年 J・スタークに師事。初期には多くの水彩画を描いた。1836年から1869年にかけてロイヤル・アカデミー、英国美術院、王立芸術家協会、新水彩画協会等の定期展に出品。1843年新水彩画協会会員。
現在、ロイヤル・コレクション、ヴィクトリア&アルバート博物館等に作品が収蔵されている。

Ⅾ E・A・ヒグソン
E. A. Higson
イギリスの画家。本作はハード・ボードの上に絹を張り、水彩画で描かれている。絹には地塗りが施され、絵画による描出を容易にしている。裏面には書き付けがあり、ロイヤルアルバートホールでのウェールズ合唱隊・1932年と記されている。

E S・フィッチ
S.Fich(19Th Century)
デンマークの静物画家。著名な静物画家ヨハン=ローレンツ・イェンセン(1800-1856)に学ぶ。主に花と果物を主題に制作したとされるが、その作画活動については不明な点が多い。ただ、19世紀のアカデミー派の描画法と絵画思考を十分に身につけている。

F ジョージ・ヴィンセント
George Vincent(1796-c.1836)
イギリスの風景、海景、銅版画家。ノリッジに生まれる。著名なノリッジ派の風景画家ジョン・クロームに師事した。1816年J・B・クロームとパリに旅行。1817年ロンドンに移り、英国美術院の画家養成機関で学ぶ。1819年スコットランドへ取材旅行し大いに充実した時間を過ごす。1814年から1831年にかけてロイヤル・アカデミー、王立芸術家協会、英国美術院、ノリッジ芸術協会、英国画家協会等の定期展に出品した。イギリスの地方画派として知られた「ノリッジ派」の重鎮であった。
作品は現在、大英博物館、ヴィクトリア&アルバート、ノッティンガム、シェフィールド、ノリッジ・キャッスル美術館等に収蔵されている。

G セルキス・ディラニアン
Serkis Diranian (1860-1900)
トルコの肖像、風俗、風景画家。1860年イスタンブールに生まれる。初めはイスタンブールの美術アカデミーに学び、次いでパリに移住、J・L・ジェロームに師事した。ディラニアンが描くエレガントな肖像画や風景画、イスタンブールを眺望する作品などは、少ない色の絵具により落ち着いた雰囲気の画面に仕上げている。
1892年にパリ・サロン特別賞を受賞、1900年にはパリ万国博に出品した。

H アントワーヌ・A・ブーヴァール
Antoine Auguste Bouvard (1870-1955)
フランスの風景画家。イゼールに生まれる。パリ美術学校でC.デュファスのもとで絵画と建築を学ぶ。はじめは建築関係の仕事に従事し、セーヌ河の整備やモーランド大通り、労働組合センターの建設でディレクターを勤めたが、フランスの著名な風景画家フェリックス・ズィアン(1820-1911)に心酔していたブーヴァールは画業を志し、南フランス各地を回り制作を続けた。次いで、ベニスを描いたズィアンの影響から当地を描くようになり、ベニスの黄金の光と輝き、建物の構成などに個性的な臨場感を生みだした。彼のベニス風景作品は画家としての地歩を決定づけ、もっとも人気のある主題として知られている。

I エディス・フィッシャー
Edith Fisher
イギリスの女流風景、水彩画家。1896年からサリー州ウェイブリッジに住み、1925年にはロンドンに移った。おもに1894年から1926年にかけてロンドン・ロイヤル・アカデミー、リバプール・ウォーカー美術館、王立水彩画家協会等の定期展に作品を発表した。フィッシャーの作品には、19世紀英国ヴィクトリア時代に特有な雰囲気や市民社会の規範といった美意識が色濃く反映されている。

J アレクサンドル・R・ヴェロン
Alexandre Rene Veron (1826-1897)
フランスの風景画家。サロンの大家で歴史画の第一人者P・ドラロッシュに師事。1848年パリ・サロンにデビューし、フォンテーヌ・ブローの森を主題とした作品を発表。1863年サロン出品作をフランス政府に買い上げされた。特徴的な運筆と叙情的な画面はバルビゾン派の感性に通じC・F・ドービニーとの類似性を感じさせる。バルビゾン派のT・ルソーやJ・デュプレらの影響を受けたとされる。
現在、リヨン、ル・マン、ナント、ペリグー等の美術館に作品が収蔵されている。

K カミーユ・フェルマネン
Camille Vermanen
オランダの風景画家。19世紀にはオランダ風景画家の多くが地方色にあふれた主題を求めて各地に取材した。フェルマネンは都会的な価値観と一線を画した自然主義的な画風を身につけた。その画面ではヤン・ファン・ホイエンをはじめとする17世紀オランダ風景画の伝統がいきづいている。

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